北海道幌延町問寒別の道道で27日午後10時40分ごろ、近くの会社員小川計(つかさ)さん(33)の軽乗用車にクマが体当たりした。北海道警天塩署によると、道路を走行中に前方にクマを見つけ停止したところ、後ろから別のクマがぶつかってきたという。小川さんにけがはなかった。 ぶつかった衝撃で、車体後部のガラスが割れた。また車体後部ドアの中央部分に約30センチ四方のへこみがあり、右側には前脚をついたような跡が残っていた。同署はクマが頭から突っ込んだとみている。2頭はその後、道路脇に逃げ込んだという。 小川さんは同署に「運転席側のガラスを少し下げて前方のクマを見ていたら、道路脇の茂みでガサガサと動く音がして、いきなりドーンという衝撃が伝わって驚いた」と語ったという。現場は集落から約4キロ離れた乳牛の牧場地帯。今月11日にもクマの目撃情報があり、同署などは警戒を呼びかけている。