【北京=川越一】上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃんが死んだことについて、中国のインターネット上には11日、故意の殺害を疑うなど悪意に満ちた書き込みがあふれた。 ネット上には「小日本(日本人の蔑称)が殺したんだろう!」といった書き込みが目立っている。中国のサイトにはニュースの感想を問う簡易アンケートがあるが、回答者の8割以上が「憤怒」を選択した。 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の購入計画を進める東京都の石原慎太郎知事が、赤ちゃんパンダの名前について、「尖尖」「閣閣」と語ったことで、中国国民の間ではパンダと領土問題が同時に論じられている。 「日本の不正な政治手段が国の宝にも波及した。全く手段を選ばない」など、政治的判断で殺害したとの“暴論”に発展。「小日本を殺せ」という報復論にまでエスカレートしている。動物園関係者が会見で涙 悔しさにじませ「頭真っ白」