〈生まれ変わったタカシマヤへいらっしゃいませ。〉 2月20日、店舗改装を知らせるJR名古屋高島屋の広告が名古屋市営地下鉄・矢場町駅構内に張り出された。 この駅は、松坂屋名古屋店のおひざ元。攻勢を仕掛けたライバルに松坂屋関係者の心中は穏やかでない。「これが先方の商売のやり方なのかもしれない」。対するJR高島屋側は、広告出稿の狙いをこう明かす。「松坂屋の客というよりは、パルコやラシックに集まる若い層を長期的に取り込みたい」 ◇ 名古屋城の建設に伴い、尾張の中心を清洲から移す「清洲越し」でできた名古屋の街。城下と港を結ぶ幹線道路が通る栄地区は、街の中心として発展してきた。清洲越しから約300年後の1910年、名古屋市内初のデパートとして開店した松坂屋は栄の象徴になった。松坂屋百年史によると、開店当日は当時の名古屋市の人口の約1割にあたる3万~4万人が入店したという。 だが、2000年以降、名古屋
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