以前に紹介したعمر طاهرアムル・ターヘルكابتين مصرキャプテン・マスル(エジプト)1という本の中から、もう一つ面白い一節を翻訳して載せておきます。 ちなみにこのキャプテン・マスルという本はフスハーとアーンミーヤが混ざった文章で書かれているのですが、非常に平易な口語表現が多く、かつ内容がお気楽キャッチーで外国人が読んでも面白いところが多く、エジプトの口語アラビア語を学んでいる人にはとてもお薦めできます。わたしはこの手の軽い内容のアーンミーヤ本が好きで、色々と読んではいるのですが、その中でもかなり読みやすく、学習者にピッタリです。わたし自身のアラビア語力も相当怪しいものなので、こうやって勉強している訳です。ちなみに、本というとこういうアホなものばかり読んでいるので、俗語は覚えても格調高い古典的フスハーなどは全然分かりません! こういう本を読んでいると、当然ながらフスハーの辞書には
「アサル・エスワド」に続いて、「アルフ・マブルーク(おめでとう)」というエジプト映画日本語字幕をつけ羊動画にアップしました。 アルフ・マブルーク 「アサル・エスワド」のアフマド・ヘルミー主演による、一つ前の映画です。 「アルフ・マブルーク」は、「アサル・エスワド」と異なり、エジプトそのものをテーマにした映画ではありません。多くのエジプト映画同様、庶民の生活からはかけ離れた世界が描かれていますし、そういう意味でのリアリティはあまりありません。 ただ、映画としてとにかく素晴らしいので、何としても紹介したいとずっと思っていました。エジプト映画だから、というのではなく、一つの作品として非常に良くできています。 証券会社の経理で働くアフマド。かなり暮らしぶりは良く、結婚を目前に控えてイケイケです。しかし自分のことしか考えず、家族のことも顧みず、勝手気ままな暮らしを送っています。 そんな彼が、披露宴当
名前のない本 كتاب مالوش اسم アフマド・アル=イシーリー أحمد العسيلي はじめに この本を読む前に読むこと アッラー 一人で考えるものじゃない 目の欺き なぜ礼拝するのか なぜ人々は互いに異なるのか いかに人々は似ているか 死 迷い 良心 心 心 その二 服従 何が欲しいのか? 時間 幸福 劇場 皆がわたしに何と言うか? すべては難しい ところで、すべては重要ではない。重要なのはあなただ 忍耐 ドゥアー 愛 恋愛 蠅と蚊と蟻とその仲間について 最も偉大な芸術 素晴らしい発明家 才能 壁 勇気 有名であること 世界主義 あなたは誰? 努力するものは見出し、耕すものは収穫するが、人生は辛いもの シナリオ 誕生と死の共通点 テクニカラー 国有化 子供たち 学校 おいくつですか? 古き良き芸能の時代とその他の事々 この世の素晴らしきかな 終わりに エジプト方言(アーミーヤ
アフマド・アル=イシーリー氏の『名前のない本』を途中まで訳したまま長いこと放置していましたが、今回著者のイシーリー氏から直接許可が取れましたので、翻訳全文を公開します。 名前のない本 「ストリートのイシーリー」という番組を先日取り上げましたが、このイシーリーさんです。主にテレビやラジオで活躍している方ですが、独特の視点と文体で大変興味深いです。彼はエジプト的にはいわゆる「リベラル」に属する人ですが、「リベラル」というのは、一部の「先進諸国」で考えられているような「世俗主義」ではありません(そもそも「世俗主義」という言い方は基本的に罵倒語で、イスラーム主義陣営からリベラルを指す時に使われる。本人たちは「市民派」などの言い方をする)。ではいかに信仰を位置づけているのか、というのが、この著書から感じ取ることができます。このような捉え方は、全面的ではないにせよ、かなり多くのエジプト人(信心深いが、
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