エディトリアル December 2006 加藤弘一 Nov 2006までのエディトリアル Jan 2007からのエディトリアル Dec01 木下順二氏が10月30日に亡くなっていたことがわかった。遺志にしたがい遺灰を沖縄の海に撒くという(Sankei Web)。 木下氏は「群像」で新人賞をいただいた時の審査員だった。授賞式の夜、会場から二次会の新宿まで同じタクシーに乗り、お話ししていただいただけだが、戦後を代表する劇作家と隣あわせにすわって舞いあがったことを憶えている。 山本安英の「夕鶴」をはじめとして、「子午線の祀り」、「風浪」、「オットーという男」、「夏、南方のローマンス」、「巨匠」と、大体見ている。舞台では見ていないが、シェイクスピアの翻訳もみごとだったし、『シェイクスピアの世界』からも、台詞のエネルギーのなんたるかを教えられた。 演劇以外では『本郷』と『ぜんぶ馬の話』が後世に