気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 2006年の中国人海外旅行者数、3450万人。前回触れたように、中国の観光目的の海外団体旅行解禁は1997年だ。戦後日本の海外渡航自由化が1964年だから、日本に遅れること33年後である。ところが、彼らの海外旅行熱は猛烈な勢いで、わずか5年で日本と肩を並べ、いまや2倍の規模となった。しかも海外旅行者の一人あたりの平均消費額は世界一というのである。 そのスピードには呆れるばかりで、制度上も、経済的にも海外旅行なんて夢のまた夢だった10数年前の中国を知る自分は、いまだにマジックを見せられているような気さえする。内実はともあれ、規模を見る限り、この国は“レジャー超大国”への道を突き進みつつある。少なくとも海外旅行にいそしむ当の本人