任天堂が新作ゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』のパッケージを一部修正したことが話題になっている。公式な説明はないものの、一部には「メキシコ文化の盗用だ」との指摘に応じたとの声も上がっている。日本ではまだ耳慣れないが、近年海外では「文化の盗用」という概念が活発に議論されているようだ。 ◆マリオ問題をはじめ、「文化の盗用」に過敏なSNS マリオ問題の経緯は、米ゲーム誌『ゲーム・ラント』に詳しい。人気シリーズの新作『スーパーマリオ オデッセイ』を巡り、パッケージの図案の一部にあったメキシコ衣装のマリオが削除され、水中を泳ぐイラストに置き換えられた。 この変更について、米オピニオン媒体『インディペンデント・ジャーナル・レビュー』は冷静な見方を示す。メキシコの民族衣装の採用を人種差別だとする声を、「SNSの正義の戦士たち」と皮肉混じりに紹介している。過去にも、タヌキの姿の「タヌキマリオ」が動物虐待