「バンクーバー冬季五輪を終え、六つの金メダルを含む、十四のメダルを獲得した韓国は、たいへんな鼻息です。金なしのメダル五個に終わった日本など、もはやライバルですらないといった感じです」(国際ジャーナリスト) そんな気分を受けてか、朝鮮日報は三月一日付で、「日本列島の涙」と題するコラムを掲載した。記事は、フィギュアスケートで、浅田真央がキム・ヨナに敗れた直後のインタビューで流した涙こそが、日本のオリンピックを象徴しているのだと指摘し、 〈日本の涙は初めてではない。銅メダル(フィギュア男子)を取ったと泣き、四位入賞(モーグル女子)したと泣き、八位(カーリング女子)だったと涙した。競技中にシューズのひもがほどけた(フィギュア男子)といってはまた泣いた。涙さえ流せば、国民が「金メダルだけがメダルじゃない。入賞しただけで大したものだ」と慰める。ならば「これではいつ金メダルが取れるのか」とさえ思える