商店街の魚屋さんみたいな音楽屋さんになりたい ―― 利益が出ないといえば、音楽そのものも同じことは言えるわけです。プロなのにタダで動画を上げる意味を教えてください。 津久井 このままではいけないと企業側でも考えていると思うんですよ。それで色々やるんですけど、フットワークの軽い人が次の何か変なことをやるべきだと思っています。誰かが作り上げたものに乗っかるより、どうせなら作る側にいたかったから。 ―― つまり、職業的にもこちら側の試行錯誤に魅力があるということですよね? 津久井 それがイコールお金ということじゃないんですよ。究極は商店街の魚屋さんみたいな音楽屋さんになりたいんです。「いい魚入ってない?」って言われて、「今日いいの入ってるよ」って手渡しで。それで「安くしとくよ」とか。なんでそのスタイルができなくなっちゃってるんだろうなあって。 ―― コミュニケーションを生み出して無駄をなくしたい