企画特集 1【変わるまち集うまち】新旧住民深まる交流 二ケ領用水沿いの桜並木と松本等さん=川崎市中原区 武蔵小杉駅近くの商店街から高層マンションを望む=川崎市中原区 「老舗にいいところがあったよ」「この店のおかみさんは気さくな人」「1人でも入りやすい」。情報交換の会話が弾んでいた。 武蔵小杉駅に直結した中原図書館で、5月末の夜に開かれた読書会。この日は、武蔵小杉のまちを取り上げたガイドブックが題材だ。駅近くのマンションに暮らす新住民や商店主など40人以上が集まった。 2012年1月から始まった読書会はまもなく50回目を迎える。企画した保崎幸一さん(46)は家族4人で高層マンションの13階に暮らす。07年秋に千葉県松戸市から引っ越してきた。 現在はIT企業に勤めるが、出版社の編集者やフリーライターの経験もあり、本には思い入れがある。読書を通じ、新旧住民の交流の場になればと企画した。 初めの