『嘘じゃない、フォントの話』 連載『嘘じゃない、フォントの話』(supported by モリサワ) 第5回:マンガの空気を生み出す「文字」 多くの人がもっとも親しみやすく接している「文字」が、マンガの文字かもしれません。でも、みなさんはマンガの文字の違いを意識して読んでみたことはあるでしょうか? 連載5回目となる今回は、日本にマンガを広めた第一人者ともいえる講談社の週刊マンガ雑誌『モーニング』の編集部と、同誌の製版を手がけている豊国印刷株式会社にお邪魔しました。見なれたマンガの文字のヒミツを探りながら、文字がみなさんの手元にどうやって届けられているのかお伝えしたいと思います。 さて、みなさんがよく目にしているマンガの文字、実は特殊な書体の使われ方をしています。意識して見て頂くと、かながアンチック体、漢字がゴシック体になっているのが分かるかと思います。このように、マンガの文字は2種類の書体