対談 堀潤 × 津田大介 【第2回】 原発事故という「緊急時」に、NHKは「平時」のルールを適用してしまった 【第1回】はこちらをご覧ください。 尖った企画が通る半面、お役所的な部分もあるNHK 津田 NHKのアナウンサーの立場でいる限りジャーナリスティックなことはやりにくい、と気づいて、中で職種を変わることは考えなかったんですか? 堀 NHKの場合、他のテレビ局と違って職種間の流動性が乏しいんです。基本的に、記者で入ったらずっと記者、ディレクターで入ったらずっとディレクター、総務で入ったらずっと総務なんです。アナウンサーもずっとアナウンサーで。 津田 入ってから職種が変わる人はいないんですか? 堀 たまにありますけど、気分的には転職するのに近い厳しさでしょうね。今までのキャリアの価値がすべてゼロになって、そこから自分の力でもう一度這い上がらなければならない。 それくらいの苦労をする覚悟を
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