ソフトウエア開発の思想である「eXtreme Programming(XP)」の普及を目指す日本XPユーザグループ(XPJUG)は2005年9月3日,東京お台場の日本科学未来館でXPの祭典「XP祭り2005」を開催した。XPにかかわっていたり興味を持っているソフトウエア開発者が一堂に会し,講演あり,XP体感ワークショップあり,パネル討論あり,寸劇あり,1テーマ5分のプレゼンテーションを競うライトニング・トークスあり,懇親会ありと盛りだくさんの1日を過ごした。XP祭りは2002年から毎年開催されており,今回が4回目である。 今回のXP祭りは,四つの講演のうち三つまでが「顧客の真の要求をいかに引き出すか」をテーマにしていたのが特徴的だった。企業システムの開発では,仕様変更などによりプロジェクトが破滅的なスケジュールに追い込まれるデスマーチや,完成したが使われない,あるいは役に立たないシステムが