14日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で「第1回将棋電王戦」が開催され、日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖(68)とコンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」が対局。米長永世棋聖が113手で投了し、「ボンクラーズ」が勝利した。本紙では開発者へのインタビューに成功。その驚異的な実力の裏側に迫った。 対局は前半、米長永世棋聖が優位に進めたが、中盤以降「ボンクラーズ」が形勢を逆転すると、その勢いを保ったまま終盤まで持ち込み、113手で後手・米長永世棋聖が投了。終局後、敗れた米長永世棋聖は悔しさをにじませた。対局後の記者会見で米長永世棋聖は「コンピューターと言うより、一つの人格を持った棋士の相手をしているようだった」と感想を述べた。 「ボンクラーズ」の強さの秘訣について、開発者の会社員伊藤英紀さん(49)に話を聞いた。 ――まずは快勝おめでとうございます。 「ありがとうございます。今回、米長さんのような棋