ニューヨークには現在、実に200万人以上の黒人が暮らしています。独自のライフスタイルを持つ彼らが文化発信都市ニューヨークになくてはならない存在だということは今では誰もが知るところですが、ひとくちにニューヨークの黒人といっても、いわゆるアフリカンアメリカンだけではなく、カリビアン、アフリカ人、南米人、カナダ人、ヨーロピアンと実に様々です。 今から数百年前、奴隷として地球上のあらゆる国や地域に連れていかれたアフリカ人たちは、厳しい労働のあいまに現地の人々や文化と交わり、アフリカ文化をベースにした独自のミクスチャー文化を各地で築きました。その多彩さはまさに驚くばかりです。 そして今また、彼らの子孫がニューヨークという大都会に集い、アフリカ起源の文化という共通のバックボーンのもとに、それぞれのミクスチャー文化をさらにミックスさせ、まさに地球規模の多彩さを持った、しかもモダンで新しい文化を創り上げて