脳死の臓器提供者 過去最多 1月3日 5時44分 去年1年間に脳死と判定され、臓器を提供した人は全国で44人とこれまでで最も多かったものの、専門の学会が改正臓器移植法の施行前に予測した数の半分程度にとどまっています。専門家は「万一の際に家族が臓器を提供するかどうか十分検討できるよう、情報の公開を徹底すべきだ」と話しています。 日本臓器移植ネットワークによりますと、去年1年間に脳死と判定され、臓器を提供した人は44人とこれまでで最も多く、改正臓器移植法が施行される前に最も多かった平成19年と20年のおよそ3倍に増えました。しかし、日本移植学会が改正法の施行前に、心臓が停止したあとの腎臓の提供数などを基に予測した81件と比べると半分程度にとどまりました。全体の77%に当たる34人は改正法によって脳死からの提供が可能になったケースで、本人の書面による意思表示ではなく、家族の承諾によって臓器が提供