【ワシントン=尾形聡彦】米商務省が28日発表した2010年10〜12月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は、年率換算で前期比3.2%増だった。6期連続のプラス成長となったが、米経済は4〜6月期以降は緩やかな成長が続いている。 10年通年のGDPは前年比2.9%増となり、プラス成長に転じた。09年はマイナス2.6%だった。 10年10〜12月期の成長率は、事前の市場予測(3.5%程度)を小幅ながら下回った。7〜9月期(2.6%)と同様に、緩慢な成長が継続していることが確認された。 米GDP成長率は、09年10〜12月期(5.0%)、10年1〜3月期(3.7%)、4〜6月期(1.7%)と成長が緩やかになる傾向が強まっている。 GDPの7割を占める個人消費は10〜12月期に、前期比4.4%増。7〜9月期に2.4%増だったのと比べると大きく増加し、GDPを押し上げた。また、10〜12月期