ソニーが今年末に発売する新型携帯ゲーム機の概要が明らかになった。ゲーム機としての存在感を高めてきたスマートフォンへの対抗意識がにじむ。携帯音楽プレーヤーで盟主の座を奪った米アップルが、ここでも立ちはだかる。 「プレイステーション」。1994年にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から登場したこのブランドは瞬く間に世界中の消費者に認知されるようになった。それから17年。SCEは今、自己否定も厭わない大きな戦略転換に踏み出そうとしている。 ゲーム機? スマートフォン? 1月27日、東京都内のホテルはゲーム業界やメディア関係者でごった返していた。お目当てはSCEが開催する発表会「プレイステーション・ミーティング・2011」だ。 今回、SCEが存在を明らかにしたのは携帯型の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の後継機。「究極のポータブルゲーム機だ。手のひらの上に革命を起こす」。