【台北=中村裕】新型コロナウイルスの感染が拡大する台湾で、ワクチン不足を巡る混乱に拍車がかかっている。中国が自国製ワクチンを提供する意向を示したが、介入を避けたい当局は提案を一蹴した。日本が提供を検討する英アストラゼネカ製ワクチンなどへの市民の不信も強く、収拾は見通せない。【関連記事】・・感染拡大を長く封じ込めていた台湾だが、5月中旬から感染者が急増し、直近2週間で6000人強の感染者を出した。ただ当局のワクチン確保は遅れ
人類共通の課題を一つの国だけですべて解決できると思いますか――。「中国のワクチンができたら優先配分してほしい」。フィリピンのドゥテルテ大統領は7月に「米中のいずれとも対峙するつもりはない」と表明し、中国による南シナ海での軍事施設を容認する姿勢を示した。中国外務省報道官はすぐに「賛同する。ワクチンも優先的に考慮する」と応じた。【前回・次回記事】成長の女神 どこへ コロナで消えた「平和と秩序」自由を守るための不自由 再生迫られる民主主義フィリピンが米中を露骨にてんびんにかけるほど、新型コロナウイルスによる危機は秩序転換の流れを速めている。国際通貨基金(IMF)によると、国内総生産(GDP)を物価水準でならした購買力平価ベースで、中国を中心とするアジア新興国の経済力は2020年に米国を中心とする先進国を追い抜く。150年ぶりの逆転で、コロナ前
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く