もういい加減「ノーベル賞を獲った日系アメリカ人」を「日本人」扱いするのはやめよう - Danas je lep dan.
「日本人」には様々な含意がある。日本で，エスニックな意味での日本人家庭に生まれ，日本語を母語として日本文化のゆりかごの中で育ったという意味では，南部陽一郎氏や中村修二氏はなるほど日本人だろう。だが，ストックホルムで開かれるノーベル賞の授賞式では，彼らはアメリカ人だ。 今回，日系アメリカ人一世を含む3人のエスニックな意味での日本人に属する科学者がノーベル物理学賞を受賞した。以前から折に触れて主張してきたことだが，改めて書いておく。 「日本人3人がノーベル賞受賞」という言説 - Danas je lep dan. ノーベル賞，iPS細胞，日本人 - Danas je lep dan. 「ノーベル賞を獲った日系アメリカ人」を「日本人受賞者」にカウントするのはやめるべきだ。それは第一に科学技術政策への批判的視点を麻痺させてしまう。「日本の科学が評価された！」などと騒いでいるひとが大勢いるが，実際に
OUT 地震と日本人について（愉快なことは書いていません。）
地震のことについて書いています。精神的に落ち着いていない人は読まないでください。 読んだ後の苦情は受け付けません。 「日本人はこんな災害の時にも冷静に最善の対応をし、お互いを助け合っていて犯罪も横行しない。日本人は素晴らしい。」 という、ツイッターまわりでよく見る言葉が不快です。 （ここまで読んで不快になった人は以下も読まないでください。） 以下、なぜ私がこんなに不快かを考えてみました。 １．そもそも正しくない。 整列乗車する人々、非常事態における冷静さとモラル、弱者を優先する気持ち…もちろんこれらは災害時には非常に大事なことであってそのような態度をとれることは素晴らしいこと。 だけど、これは「そのほうが『全体』にとって合理的で効率がよい」と知っているからとられた行動であって、地震大国である日本に生活していて、大なり小なり地震を経験し、何度も訓練して身についた態度でしょう。 それに、経済水
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