9月に行なわれたワンダー・スタッフの17年振りの来日ライヴは、『ザ・エイト・レッグド・グルーヴ・マシーン~20周年記念エディション』を引っ提げていただけに、デビュー・アルバム中心のライヴだった。2006年のサマーソニックではメタリカが『メタル・マスター』中心のセットでプレイし、エアロスミスはアメリカで『闇夜のヘヴィ・ロック』ツアーをやっていた。普通ツアーというものは新作中心となるので過去の名盤の代表曲以外は埋もれがちになるが、最近キャリアのあるバンドはこういった企画ツアーが目立つようになってきた。 そこでこのエコー&ザ・バニーメンである。彼らの最新ライヴ作品『Ocean Rain Live 2008』は、何と『オーシャン・レイン』ツアーを収録。2008年に行なわれたこのステージではストリングスをたっぷり使ってオリジナル・アルバムの奥行きを引き出し、ヒット曲“キリング・ムーン”では合唱に包ま
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