「Windowsで,ローカルのLANと同じくインターネットを介し,遠隔地のLANへアクセスしたい」。従来であれば,セキュリティを確保しつつ社内LANへ安全にアクセスするためには,ISDNや専用線を用意してダイヤルアップ接続することが普通であった。 しかし,インターネットの常時接続が普及している現在,回線品質の格差はあるもののコストパフォーマンスに優れるインターネットを利用してLANとLANをつなぐことも現実的な手段となりつつある。このためには,暗号化の技術を利用し,極力インターネットの危険にさらさないよう努力する必要があるのだ。 そこで使われるのが「VPN」(Virtual Private Network)と呼ばれるものだ。今回は,このVPNを構築するための手段の1つとして「PPTP」を利用する手順を解説していこう(PPTPについては,詳細を後述) 最近ではハイエンドルータなどでも見られる