英外務省極東部が1979年に作成した機密文書「日ソの北方領土問題」の2ページ目。末尾の「結論」部分に「われわれはソ連の(北方四島)支配は国際的諸合意で認められているとの見解に傾いている」と記されている(共同) 【ロンドン共同】英外務省極東部が1979年末、北方領土問題で英国は「日本に同情」しつつも、北方四島に対するソ連(当時)の実効支配は「国際的諸合意で認められているとの考えに傾いている」と、ソ連側に肯定的な見解を示す機密文書を作成していたことが5日、分かった。共同通信が英公文書館で情報公開法に基づき文書を入手した。 文書はサッチャー政権初期、80年1月3日の同部日本課のスタンプが入っている。英国が50年代、日本の4島返還要求を支持しなかったことは明らかになっていたが、その後は88年に日本支持を表明するまで見解を示さない政策を継続。 ソ連支配を追認することで極東地域の不安定化を回避したい意