原告の1人で、夫と事実婚をしている新田久美さん(58・仮名)は、結婚したら同じ名字にしなければならない今の制度があるため、仕事や出産、住宅の取得など、さまざまな場面で不便を感じ、同じ夫と5回にわたり結婚と離婚を繰り返してきました。 新田さんはJAXA=宇宙航空研究開発機構の技術系職員として数々の論文を発表したり特許を取得したりしていて、NASA=アメリカ航空宇宙局などとの会議にも参加しています。 新田さんによりますと、NASAなどの施設はセキュリティーが厳しいため戸籍名でしか通行証は発行されず、結婚して名字を変えた場合に支障が生じるといいます。 パスポートに旧姓を併記していたとしても名字が2つあることの説明が必要になるなど、本人確認に時間がかかるということです。 新田さんは30年前に今の夫と結婚しましたが、執筆した論文や研究の成果で取得した特許の名前を統一したい思いもあり、その後、離婚して
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