ひとつだけ、言っておくわ。 …… 旅行中に、ユキがアナタに 何て言ったか知らないけど―― いい気にならないでよねっ! ばっかみたい。 旅行の間、ちょっとぐらいみんなに頼りにされたからって いい気になっちゃって。 そりゃあ、旅行中は荷物持ちが必要だもの、 みんなだって少しはアナタの機嫌を取ったりもするわよ! でも、そんなの信じちゃって―― バカ! バカバカバカ! ほんとーに、どうしようもない大バカよっ!!! アナタは私の下僕なんだからね? それを1番に宣言したのは―― この私…… なんだから―― …… 今度あんまりデレデレしたとこ見せたら、 ギュウってほっぺたつねって目を覚ましてやるから! アナタは何も考えずに私の言うことだけ聞いてればいいの! 私がちゃんと下僕の采配はしてあげるんだからね――