おや? …… ふむ。 そこな、おなごよ。 しばし、待たれよ―― そなたの身から―― なにやら不穏な気配がする―― ただ者ではないな、おぬし。 ん? そのように伏せておらず、 顔を上げてみるがよい。 そのスカートにその制服―― わらわが姉じゃたちと同じ学校であろう? 髪はずいぶん短いようじゃが―― ヒカル姉じゃと全く同じ制服姿じゃ。 ああ――わらわは不審の者ではないぞ。 たまたま―― ヒカル姉じゃたちを迎えに出てきたのじゃ。 そろそろ学校から帰って来る時刻。 なんとなく―― 今日はヒカル姉じゃと わらわのたった1人の兄じゃが―― 偶然一緒に帰ってくる――ような気がしての。 うむ、今日いい天気ゆえ、 また兄じゃと公園で遊ぼうかと―― 家に帰ってしもうてからでは 他の姉妹たちと取り合いになるからの。 ふふふ――わらわは兄じゃと遊ぶのが好きなのじゃ! あやつのオーラは心地が良くて―― 一緒に遊ぶと