在庫管理に使われる電子タグ(ICタグ)の技術を応用した測位システムの実証実験が26日、流山市のつくばエクスプレス、東武野田線の流山おおたかの森駅周辺で行われた。 近づけるだけで情報の受け渡しが容易にできる電子タグを使い、子供の安全や安心なものづくりに利用しようと、東大空間情報科学研究センター(柏市)や国土地理院などが開発しているプロジェクト。 子供が電子タグを持つことによる迷子防止システムはあるが、タグをガードレールや街路樹に取り付け、読み取り機を人が持ち歩く“逆転の発想”で、実験では電子タグ172個を使用した。 読み取りアンテナがついたパソコンを電子タグに近づけると、画面上の地図に「現在地」が点で示され、パソコン同士を近づけるとそれぞれの情報がやり取りされ精度が上がるという。 東大の瀬崎薫准教授は「読み取り機能を携帯電話に対応できれば実用化できる。子供たちの安全に役立ってほしい」と話して