論理式の定義より、論理式\(A,B\)に論理演算子\(\rightarrow \)を作用させることで得られる、\begin{equation*}A\rightarrow B \end{equation*}もまた論理式です。\(\rightarrow \)は含意(implication)と呼ばれる論理演算子であり、論理式\(A\rightarrow B\)を\(A\)から\(B\)への含意(implication from \(A\) to \(B\))と呼びます。これは「\(A\)ならば\(B\)(if \(A\) then \(B\))」という表現に対応する論理式です。 含意\(A\rightarrow B\)を構成する\(A\)を前件(antecedent)や前提(premise)、仮定(assumption)などと呼び、\(B\)を後件(consequent)や結論(conclusi