思い出したので書く。 京浜急行は土地柄や競輪場などの関係でちょっと民度の低い区画がある。 深夜はしばしばマナーの悪い人間が現れる。 もう一年近く前だが、 遅い時間の比較的空いた京急に乗っていたところ車両の隅から凄まじい打撃音がした。 見てみると座ってうーうーぶつぶつ言ってる男がいる。 どうも何かを思い出しながら断続的にかんしゃくを起こして そのたびに電車の壁や窓を力いっぱい蹴ったり叩いたりしているようだった。 男はその後も1,2分おきに電車を蹴って叩いて喚き ビクッとなるほど大きな音とよく聴き取れない威嚇的な唸り声で 車両の空気がどんどん悪くなっていった。 ついに少し酔っ払ってるような初老のサラリーマンが 「うるさくて迷惑だ。やめなさい。」とよく通る声で注意した。 男が無視してまたバーン!と蹴り、初老が強い調子で「やめなさいと言ってるだろ!」と注意する。 それまで以上のピリピリした緊張感が