――今作の制作はいつ頃から始まったんですか? 中川敬(以下、中川) : ソロ・アルバムの『街道筋の着地しないブルース』を出した後の6月から。ソロも作ったし『SOUL FLOWER BOX 1993-1999』の苛酷な涙目の編集作業もあったし、ライヴも多いし、俺は当初、物理的に年内は無理かもしれないと思ったんやけど、2011年の活動をソウル・フラワー・ユニオンの作品としてちゃんとまとめておきたい、という気持ちの方が勝ったね。なんとか年内、間に合ったよ。 ――これまではマキシ・シングルという形でリリースしてましたけど、今回はミニ・アルバムですね。 中川 : 当初はいつものように、ライヴ曲も含んだ7、8曲収録のマキシ・シングルっていう風に考えてたんやけど、作っていくうちにどんどん曲数が増えていって… それで益々忙しくなるんやけど(笑)。増えた理由の一つが、9月の横浜のライヴが台風で急遽ライヴ直前