http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090903/1251954911 上で引用されている「西洋文化においては、まるで個人がそれぞれ自分の個性をトーテミズムとしているかのようである。個人の存在を所記とすれば、個性はその能記なのである。」につながる、ちょっと前の部分 このような細かな説明が不可欠だと考えたのは、種の観念や個体の観念が社会学的でかつ相対的な性質のものであることを、誤解される心配なしに強調するためである。生物学的観点から見るならば、同一人種(人種という用語が明確な意味を持つと仮定して)に属する人間たちは、同じ一本の木の上に芽ぐみ、開花し、しぼむ個々の花にくらべられる。その花はいずれも一品種の標本である。同様に、種ホモサピエンスの成員はすべて、論理的には任意の動植物の種の成員に較べられることになる。ところが、社会生活のために、この体系には