日立製作所は2009年8月6日、7月21日に稼働したデータセンター「横浜第3センタ」を報道陣に公開した。関連会社が手がける機器を導入し、エネルギー消費効率を高めた。「このデータセンターが社会イノベーション事業の基盤になる」と情報・通信グループ アウトソーシング事業部の渡部芳邦事業部長は話す。 新センターの延べ床面積は約1万平方メートル。サーバー室は約6000平方メートルと、日立のデータセンター19カ所の中でも最大級だ。1平方メートル当たりの床耐荷重は約1トンで、1ラックに20kVAの電力を供給できる。 サーバーや設備機器は、データセンター内にある統合管制センターで一元管理する(写真1)。日立電子サービスのエンジニアが70人体制で監視に当たる。 環境にも配慮している。日立グループが手がけた、エネルギー効率が高い空調機やUPS(無停電電源装置)、変圧器を導入した。屋上にある空調機の吸気口近くに