札幌市北区で13日未明におきたグループホーム「みらいとんでん」の火災事故。認知症の入所者7人が犠牲になりました。高齢者施設の火災事故では、昨年3月にも群馬県の施設で10人が死亡しました。惨事は防げなかったのか―。(阿曽隆) 火災現場はJR札幌駅から北約7キロメートルにある住宅地。近くに住む男性によると、木造2階建ての施設建物は、14~15年前に個人の自宅として建てられました。約5年前に今の施設所有者が買いうけ、改装を加えた後、事業所としてオープンしたといいます。 一夜明け、黒くすすけた壁や崩れ落ちたロッジ風の大きな屋根が、火災の大きさを物語っていました。 近くに住む男性(37)は「強い雨まじりの風にあおられ、火の粉や灰がここまで飛んできた。ものすごい炎と煙だった」と語りました。普段、入所者と職員が散歩する姿をよく見かけたといい、「本当にかわいそうなことです」と肩をおとしました。 施設には、