「五十嵐隆さんは失ってはならないものをすべて失ってきました。振り落としてきてしまった。長年の親友であり、憩いでさえあったベーシストを首にしたのをはじめとして、その後も多くの友情を犠牲にしてきました。彼は決してそれらを捨てるべきではなかった。何があっても。syrup16gの事務所の方針は『シロップをブランキージェットシティの再来』として育て上げることでした。そのためには事務所の好みの屈強なベースが必要で佐藤は邪魔だったのかもしれない。しかしブランキーのような音楽性が、はたして五十嵐と相性のいいものだったのでしょうか。わたしにはとてもそうは思えません。かつての盟友BUMP OF CHICKENの所属事務所の方針はkeycrewの方針とは真逆でした。本人達の意思やし好、何よりも友情を尊重してくれたのです。少なくとも、『腰が悪いから』『下手だから』といった理由で親友同士であるメンバーの一人を解雇し