【実効税率と税負担率について】 ▽実効税率は実質的に負担する税率という意味です。 そのため、理論上は税前利益に実効税率を乗じれば法人税等の金額が算定されます。 しかし、税前利益に含まれる利益または損失の中には税法上は計上できないものがあるため 税金計算で調整して法人税等を計上します。 そうなると会計上のあるべき税金額が計上されなくなるため税効果会計を適用して税金計算の影響を 再調整し、法人税等「調整額」として計上します。 ということで、税効果会計を適用している場合、法人税等+法人税等調整額」を税前利益で除したものは 実効税率となるはずですが、実際にはそれがズレてきます。 この(法人税等+法人税等調整額)÷税前利益を税負担率といいますが何故ズレてくるのでしょうか。 ▽ズレてくるのは、実効税率の適用の例外が発生しているためといえます。 その要因はいろいろあるのですが、その主なものを紹介していき