林野庁の行政処分や北海道開発局の工事を巡る不正口利き事件で計1100万円のわいろを受け取ったなどとして、あっせん収賄など四つの罪に問われた鈴木宗男衆院議員(62)(新党大地)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)が鈴木被告の上告を棄却する決定をしたのを受け、鈴木被告は8日午後、衆院第1議員会館で記者会見を開いた。 「(議員)バッジがあろうがなかろうが、今までの経験を生かしていきたい」と述べ、服役後も政治活動を続ける意向を示した。 決定は、5人の裁判官全員一致の結論。北海道開発局の港湾工事を巡る受託収賄について、「予算実施の公正さや社会の信頼を損なう」と指摘した。 決定文が送達された日の翌日から3日以内に異議申し立てができ、鈴木被告は異議申し立てする意向だが、過去に結論が変更された例はなく、懲役2年、追徴金1100万円とした1、2審判決が確定する。拘置日数のうち220日が刑期から差し