静岡空港周辺の私有地の木を県が無断で伐採していた問題で、県の調査の結果、県有地と私有地の境界を示すくい4本が抜けていたことなどが明らかになった。原因は不明としているが、川勝平太知事は「(無断伐採は)故意に限りなく近い形だ」と当時の空港部の対応を厳しく断じた。一方、調査を行った県の事務方は「あくまでも過失。わざとではない」としており、真相究明が進んでいないのが現状だ。(後藤遼太、阪田隼人) 県総務部や空港局などが10〜11月にかけて、伐採にかかわった県職員や工事業者、測量業者ら9人から聞き取り調査を実施。11月末に調査結果の報告を受けて1日に現地を視察した川勝知事が、2日に県庁で報道陣の取材に応じた。 川勝知事は「私有地の伐採は紛れもない事実と確認した。くいが一部抜かれている現場も確認した」と明らかにし、その上で「本来ならば間違いようがない。故意と思われても仕方の無いような誤りだ」と認め