2014年は、『ビブリア古書堂の事件手帖』に代表される「キャラクター文芸」「ライト文芸」「キャラノベ」などとカテゴライズされたイラスト付きの文庫小説の新レーベル創刊が相次いだ。(※同じイラスト付き文庫小説でもライトノベルとは区別される) 6月に富士見書房が「富士見L文庫」を創刊したのを皮切りに、9月には新潮社が「新潮文庫nex」を、11月には白泉社が「招き猫文庫」、朝日新聞出版が「朝日エアロ文庫」をそれぞれ創刊、これらのレーベルの作品は、「妖怪」「ライトミステリ」「お店もの」「女性主人公」「男性のタッグもの」などの要素を取り入れた作品が多く、女性読者を強く意識していることが特徴となっている。