かつて利用客が少なく低迷していた、静岡空港が中国人観光客でにぎわっている。東京や関西の離着陸枠が限界に近づくなか、空いていた静岡空港が中国の航空会社の目にとまった。今年に入り、地方空港では屈指の路線数を誇るまでになったという。 10月上旬、空港ロビーには炊飯器などの荷物を抱えた中国人団体客が搭乗を待っていた。中国人の女性添乗員(36)によると、静岡空港経由で北海道、東京を回ったという。「秋葉原の電気街と静岡・御殿場のアウトレットモールが喜ばれた。高品質の日本製品、きれいな街などが日本観光の人気の要因です」 中国・武漢から来た女性会社員章丹英さん(55)は、北海道や東京の洋菓子、美容用品や虫よけなどの薬品を詰め込み、はち切れそうな袋を手にしていた。「静岡便はとても便利で運賃も安い」と話した。 静岡空港は、首都圏に近いため… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます