「旦那を殺した」と再三申告してきた女(53)に対し、警視庁の捜査員が適切な捜査をせず、放置していたと6日、同庁が明らかにした。女はその後、埼玉県警に死体遺棄容疑で逮捕後、5日付で起訴された。 同庁刑事総務課によると、女は6月9日午後、赤羽署を訪れ、「旦那を殺したかもしれない」と申告。刑事組対課の20代巡査部長が話を聴いたが、内容があいまいで虚偽だと判断。上司への報告や、女の名前や住所を控えることなく、帰したという。 女は翌10日午前1時15分ごろ、駅前交番を訪れ、同様の内容を申告したが、同署刑事組対課の40代巡査部長は「すでに対応した案件。帰してください」と指示したという。 女は11日、都内の病院で「夫を殺したかも」と申し出たため、職員が110番通報。その後、さいたま市の自宅から70代男性の遺体が発見され、埼玉県警が15日、女を死体遺棄容疑で逮捕した。
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