関西空港への、スーツケースの「置き去り」が増えている。運営会社の関西エアポートによると、廃棄物集積所に持ち込まれるのは、1日2個ぐらい。訪日外国人客が、日本で新しいものを買って古いものを捨てていくとみられ、対応に頭を抱えている。 空港内のゴミが運び込まれる集積所の一角に2月上旬、廃棄を待つスーツケースが50個以上積まれていた。航空会社のタグが付いたままのものもある。関西エアの担当者は、「平均すると1日2点程度。9割以上はカラですね」。 警備員がみつけて注意しても別の場所に動かして放置されることが多いという。荷物や危険物が入っていないかなどを確かめ、大きな破損があるなど、明らかにゴミと判断できれば集積所行きとなる。処分費用もかさむが、打つ手が無い状況だ。 一方で、忘れ物の可能性があれば、1週間程度保管し、その後、大阪府警関西空港署に引き渡す。署が2017年に落とし物として扱った点数は258。
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