大阪を代表する桜の名所・桜之宮公園(大阪市都島区)などでソメイヨシノの枝を折ったとして近所の無職男(33)が2月、大阪府警に逮捕された。1月以降、男が折ったとされるソメイヨシノの枝は対岸の公園分を含めて62本。府警によると、男は仕事を辞めて自宅に長年引きこもり、インターネット上で政治問題の書き込みを続けていたところ、他のネットユーザーから「死んでしまえ」などと中傷を受け、ストレスを発散させるため犯行に及んだという。「桜の木がバキッと折れる音を聞いたらスカッとした」。春本番を控え、つぼみが膨らみ始めた桜の名所を襲った怪事件。心を痛めていた市民も犯人の逮捕に胸をなで下ろしている。 数日ごとに続く犯行 ソメイヨシノにサトザクラ、シダレザクラ…。さまざまな種類の桜約4200本が植えられている桜之宮公園と対岸の毛馬公園(同市北区)。毎年3月下旬を過ぎると、大川沿いの公園はピンク色に染まり、多くの花見