北海道小樽市の石原裕次郎記念館は1日、施設の老朽化などのために来年8月末で閉館することを明らかにした。石原裕次郎さん(1934~87)が出演した映画のフィルムやレコード、衣装など約2万点の展示品の多くは東京都世田谷区の自宅に戻すという。 石原さんは海運会社に勤めていた父の転勤で、9歳までの6年間を小樽で過ごした。記念館はこの縁で、91年に開館した。石原さんの愛車だったガルウィングのメルセデス・ベンツなどが展示され、これまでの入場者は延べ約1800万人。近年は建物が傷んで危険となり、映像機器などの更新も難しくなった。展示品の一部は小樽市に寄贈することも検討している。 浅野謙治郎館長(68)は「多くの入場者に恵まれた。ファンに別れを惜しんでいただこうと、早めに閉館を告知することにした」と話している。