平成17年12月に栃木県今市市(現日光市)で小学1年の吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=が下校中に連れ去られ、茨城県内で遺体が発見された事件で、栃木、茨城両県警は3日、栃木県鹿沼市の30代の男を逮捕した。 男は大筋で容疑を認めているという。 男のパソコンからは有希ちゃんとみられる画像が見つかった。 有希ちゃんは17年12月1日、下校途中に自宅から約1キロ離れた三差路付近で友達と別れた後、何者かに連れ去られ、翌2日に約65キロ離れた茨城県常陸大宮市内の山林で遺体で見つかった。遺体には胸を中心に鋭利な刃物によるとみられる刺し傷が十数カ所あり、着衣やランドセルなどは見つかっていない。 遺体の付着物から採取されたDNA型は当初、有力な手掛かりとみられていたが、当時の栃木県警の捜査幹部のものが誤って付着したことが判明。物証が乏しく捜査は難航していた。