【紋別】紋別市の住宅で昨年10月、無職森田とし江さん=当時(93)=が首を刺された遺体で見つかった事件で、強盗殺人容疑で逮捕、送検された森田さんのひ孫の無職五十嵐広(こう)容疑者(23)が事件直前、自転車で札幌市中央区の自宅から森田さん宅まで移動していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。紋別署捜査本部は、同容疑者が足取りの発覚を恐れ、計画的に公共交通機関やレンタカーを使わなかったとみて調べている。 捜査関係者によると、五十嵐容疑者は事件直後、紋別署の任意の聴取に「(事件のあった)昨年10月16日は札幌にいた」などと虚偽の説明をしていた。同容疑者は事件の1週間前に祖父の一周忌で森田さん宅を訪れ、いったん札幌の自宅に帰宅。捜査本部が防犯カメラなどを調べたところ、同容疑者がその後、数日かけて自転車で約250キロ離れた紋別市に移動し、16日に再び同市内にいる姿が確認できた。 五十嵐容疑