はじめに前回から『レガシーコード改善ガイド』の解説しています。今回は、『レガシーコード改善ガイド』を理解する際の肝となる「接合部」について、改善のコード例を示しながら解説します。 接合部とは?『レガシーコード改善ガイド』によると、接合部、許容点の定義は次です。 「接合部(seam)とは、その場所を直接編集できなくても、プログラムの振る舞いを変えることができる場所である」 「どの接合部にも許容点(enabling point)を持つ。許容点では、どの振る舞いを使うかを決定できる」 接合部にはいくつか種類があり、オブジェクト指向言語を使っている場合はオブジェクト接合部がとても役立ちます。プロジェクトで採用しているのがオブジェクト指向中心ではなく、ファンクション中心の場合も接合部と許容点を作って、ユニットテストできるコードに変換することが可能です。 下記は JavaScript における接合部の