研究者共通の悩みとしての本の処分 研究者として大量の文献を集めて読んでを繰り返してこれまでやってきましたが、しばしば仲間内でも話題になるのが、蔵書の整理の問題です。 私はそれなりに広い自宅と個人研究室にめぐまれているので、現時点では本を置く場所に困ることはないのですが、もちろんこれから20年たって自分が定年退職するころには、蔵書のかなりの部分を手放さざるを得ないし、自分にもしものことがあれば、残った本の処理を妻に頼むほかありません。 しばしば研究者を悩ませる問題が、引退後あるいは死後の蔵書の処分です。 数年前に大学院時代の恩師であった川島昭夫先生が亡くなられたことを書きましたが、あのときは川島先生門下の多くの研究者たちや、古書仲間の方々が先生の蔵書を形見分けしました。 schlossbaerental.hatenablog.com 先生がせっかく蒐集した蔵書がふたたび散逸してしまうことを惜