面白法人カヤックから佐藤ねじさん(以下、ねじさん)が独立……Web界隈というかデジタル業界が、そのニュースでちょっとざわついのたのは7月のことだった。それもそのはず、ハイブリッド黒板アプリ「Kocri」ではグッドデザイン賞BEST100を、「しゃべる名刺」ではYahoo! Creative Award個人部門グランプリを受賞するなど、これまでも数々の賞を獲得し、カヤックの「面白(おもしろ)」の部分を伝えてきた存在だからだ。ねじさんの表現の真髄は“スキマ”の探求。空いている土俵で勝負するという考え方のもと、Webやアプリ、デバイスの領域で作品づくりをおこなってきた。 新しいデジタル技術を使いつつも、どこかユーモラスなアウトプットで注目を集めてきたねじさんが、「kocri」をはじめ「ダンボッコ」や「2020 ふつうの家展」など、数多くの仕事を共にしてきたディレクターの深津康幸さんと立ち上げたの