東京都立川市にある「ふじようちえん」。いまや日本で一番有名な幼稚園として認知され、連日、国内外から多くの視察者が訪れている。 ふじようちえんのポリシーである「子どもが育つこと」を真ん中に、アートディレクターの佐藤可士和氏をディレクターとし、建築家の手塚貴晴氏・手塚由比氏によって設計された斬新なドーナツ型の園舎は、グッドデザイン賞や、アジアデザイン賞、日本建築家協会賞など数々の賞に輝いている。 教室はすべてガラス張りで、天窓からは光が入る開放的な作りになっているほか、教室と教室、屋内と庭の境界線もない。園庭には2頭のポニーがいて、園児たちは自分達よりも大きな動物と戯れる。また園舎の軒先には季節の野菜が並び、自分達で収穫したじゃがいもをポテトチップスにして食べる。 一見、幼稚園に見えないこの空間は、子供だけでなく、大人をもワクワクさせる壮大なアミューズメントパークのようだ。「世界一楽しい幼稚園