2014-04-09 『翠星のガルガンティア原画集』は演出ファンにおすすめ アニメ 本 『翠星のガルガンティア原画集』を読み終えた。演出に興味のあるアニメファンにとっては、嬉しい内容の本だった。 見どころは、村田和也監督による解説コメント。それぞれの原画に各250文字程度添えられている。押井守監督が書いた『METHODS』なんかに比べると文字量は多くないが、演出家の視点に立った画づくりの「解説」(「感想」ではなく)が、アニメの見方を少し深めてくれる。 村田氏はスタジオジブリの第一期研修生として業界入りした経歴の持ち主。ナチュラルな仕草や、感情の宿った動きでキャラクターの実在感を積み重ねていくスタイルの演出家だ。そういったいわば正統派の演出家が、どのように画面を設計しているのか、原画のどういう部分を見ているのかが解説から垣間見える。 これが面白く、「なるほど、なるほど」と付箋を貼りながら読